京都は伝統の礎の上に新たな風を取り入れることにより歴史を刻み、日本の故郷として、確固たる地位を築いてきました。京野菜は、食する人々と作り手が互いに向き合い、長い歴史の中で代表的な日本の野菜として皆さんの知るところとなっています。作り手はその種子と栽培法を洗練進歩させ、品質を守り、料理人や食する人々はその伝統的な野菜に合った調理法を開発し、京料理やおばんざい等、京都発の食文化を確固たるものとしてきました。
 つまり、京野菜は京都府で生産された野菜のうち、その野菜栽培の歴史の中で長年に渡って培われた技術と作り手等の創意工夫による新しい技術で栽培された野菜で、その種子の来歴が明らかなものに限定されます。
 
 このような作り手のこだわりにより、京野菜の品質が発揮できるのです。種子は、京都府が保存してきたものを中心に生産者、消費者、学識経験者が選定し、栽培法は多くある京都独自の農法に新しい技術を組み合わて一つの体系技術とし「京都こだわり農法」として京都府が提案しました。
 「京都こだわり農法」とは、「たい肥と有機質肥料による健康な土づくり及び輪作を基本とする京都の伝統栽培方法と最新の技術の組み合わせにより、農薬や化学肥料を減らしながら継続的で安定した生産をめざす栽培方法」であり、京野菜を生産する生産者はこれまでから実践してきたものです。つまり、京野菜とは、昔から安心な野菜として、ずっと食べられてきたものであり、これからもそうあるために、より信頼できる野菜づくりを推進していきます。
 これら、京都産京野菜を皆さんにお届けするため、最高品質のものに京マークを添付しています。京都の歴史、京都の四季、京都の技術がギュッと詰まった京野菜をこれからも確実に皆さんの食卓へお届けしたいと思います。
   
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