九条ねぎ
■ 九条ねぎのこだわり
 京野菜の中でも古い歴史のある九条ねぎ。このねぎはは葉先から根元の白いところまで食べることのできる柔らかいねぎです。葉先の緑色と根元の白色のコントラストの美しさが何とも言えません。この美しさを出すために九条ねぎは苗を作って植え替えします。また、中耕と土寄せが欠かせません。結構手間のかかる作業ですが品質の高いねぎを作るためには大切です。
    九条ねぎのものがたり
京都府農会編「京都府園芸要鑑」(1909年)に”稲荷神社の建立の時(711年)にねぎを栽培し始め、その原種は浪速(大阪)よりくるものという”とある。その後、九条地区あたりで栽培され、改良されたものが今の九条ねぎである。古典的な栽培は10月には種し、翌3月まで苗床で育苗する。その後、いったん仮植えし、7月末に株を掘り上げて一ヶ月天日乾燥させる。この干した苗を8月下旬、本畑に定植し、11月から収穫する。現在、周年で栽培されているが、寒さにあい特有のぬめりと甘味が増す11〜翌2月ころが最盛期である。
<特徴・用途>
色の濃い太めの品種(太ねぎ・黒種)と浅黄色でやや細めで株分れしやすい品種(細ねぎ・浅黄色)の2系統がある。太ねぎは直径2cm、長さ80cm以上に育ち、細ねぎは株元が数本にも分かれる。共に葉が軟らかく、前者はすき焼きや鍋物などに、後者は、うどんやそばの薬味として用いる。
       
   
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